家電量販店などでエアコンを購入する場合に、工事費込みとなっているものが多いと思います。
これは工事費込みのエアコンを購入したら、それで取り付けまでセットになっているサービスなのですが、メリットとデメリットの両面がありますので、ここでご紹介させていただきます。
工事費込みのエアコンとは
まず工事費込みのエアコンについて説明します。これは家電量販店などでよく売られている形式でエアコン本体に加えてエアコン取り付けの標準工事がセットでついている商品です。
エアコンを購入すると家電量販店が手配した下請けのエアコン工事業者が訪問してエアコンの取り付けをしてくれます。
工事費別のエアコンもあります
工事費込みのエアコンに対して工事費別のエアコンもあります、安いネット通販などでエアコンを購入する場合は新品でも工事費別になっていることが多いと思います。
工事費別の場合は、本体代のみの料金になるので、工事費込みのエアコンと比べると工事費の分だけ安くなっています。そのかわりにエアコンの取り付けをしてくれる工事業者を自分で探して依頼しなければなりません。
工事費込みのエアコンを購入するメリットとは
それではまず工事費込みのエアコンを購入するメリットをご紹介します。
それは手続きややりとりが楽だということです。
家電量販店が工事業者との中継に入ってくれるので、家電量販店の担当者と取り付け前の事前のやりとりをする場合が多く、さらに自分でエアコンの工事業者を探す手間もありません。
工事業者と直接に話すのは不安という方も、問い合わせ窓口が家電量販店になるので、安心だと思います。
工事費込みのエアコンを購入するデメリットとは
やはりデメリットもありますので、ご紹介させていただきます。
工事費込みのエアコンは、工事費別のエアコンを買って工事業者を探して取り付けてもらうよりも高くつくことが多い
じつは工事費別でエアコンの本体だけを購入して、工事業者を探して取り付け工事を依頼した場合と比較すると、工事費込みのエアコンは料金の面では高くつくことが多いです。
そのカラクリは仲介料です。工事費込みのエアコンは、家電量販店から下請けの工事業者に取り付け工事が手配されるので、そこに仲介料が発生してしますのです。その仲介料の分だけ料金が上乗せされてしまうケースが多いようです。
工事費込みというとお得なようですが、工事料金はもともとしっかりとエアコンの価格に反映されているということですし、その価格も特別に割引がされているケースはほとんどないため、仲介料の分だけ結局高くなってしまうのですね。
工事費込みでも追加料金は発生するので注意しましょう
これはよく勘違いされる方が多いのですが、工事費込みでも追加工事が発生した場合の追加料金はしっかりと発生します。
これは工事費込みというなかに含まれているのが、標準工事のみだからです。標準工事とは、エアコンの取り付けで配管パイプの長さなどが定められており(だいたい4mです)、その枠内なら標準工事だが、それを超えると追加工事となるというようなかたちです。家電量販店でも工事費込みは標準工事なので、これこれこの工事内容が含まれますよと事前に説明があると思います。
そして、その標準工事で収まらなかった場合は追加工事になって、エアコン工事費込みというのは標準工事のみなので、しっかりと追加料金が発生します。
配管パイプの延長や化粧カバー、コンセントの交換が必要な場合、電圧切替が必要だったり、室外機の設置に手間がかかったりと追加工事が発生するパターンはいくつかあるため、当日になって思いもがけない追加料金がかかるということがあるので、注意しておきましょう。
信頼できない工事業者が来てしまう場合がある
エアコン工事業者を選ぶ手間はないのですが、そのかわりに家電量販店が下請けに手配しますので、どのような業者が来るのかはわかりません。
なかには質のよくない工事業者にあたってしまい、取り付けたあとに不調が出てしまうというようなこともあるかもしれません。
自分で業者を探す場合は、事前のやりとりで信頼ができるのかどうか判断ができるけれども、工事費込みのエアコンは家電量販店と下請けの工事業者の都合でどの業者が来るのかが決まりますので、不安が残るといえるでしょう。
また、追加料金についても悪徳な工事業者だと当日に上乗せした金額を請求するというようなこともあるようです。自分で業者を探していれば、事前に訪問してもらって追加工事なども含めた正確な見積りをお願いしたりすることもできるので、そのあたりの業者への信頼度は差がでてしまうでしょうね。
まとめ
工事費込みのエアコンというのは聞こえはよいですが、じつはトラブルになりうる危険性もありますので、紹介させていただきました。
エアコンの購入のさいはぜひ参考にしていただけると幸いです。それではー
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