エアコンの取り付け工事について、
- 追加料金がかかることが多い
- 追加料金は不明瞭だ
- どうして前もって正確な料金がわからないのか
というように思われている方も多いでしょう。事実、エアコンの取付け工事は追加料金が発生することがかなり多いです。
この記事では、エアコンの工事業者のプロの目線から、どのような項目が追加料金として発生してしまうのか、またその相場について紹介させていただきます。
エアコン取付けの基本料金の相場はいくら?
まずはエアコン取付け工事の基本料金(セット料金)の相場を紹介させていただきます。これは追加料金がまったくかからなかった場合の料金になります。だいたい以下くらいが相場といえるでしょう。
エアコンの大きさによって値段に違いは出ますが、小型のもので1万円~1万5000円、大型のもので1万5000円~2万円くらいになると思います。
またこの料金のなかに配管が入っているのかどうかは、業者によって違いがありますので、そこは注意が必要です。
ちなみに弊社、平成工業の取付けのセット料金は、以下のようなかたちです。
取付けのみ(4.0kgまで) | 6,000円~ |
---|---|
取付けのみ(5.0kgから) | 8,000円~ |
新設(配管4m以内、4.0kgまで) | 12,000円~ |
新設(配管4m以内、5.0kgから) | 15,000円~ |
配管の有無でだいぶ料金が違うのがわかると思います。料金を事前に確認するさいは、配管の有無は必ず確認してから料金を比較検討するようにしましょうね。
エアコン取付け工事の追加料金の項目
さてここからエアコン取付け工事で発生する追加料金の内容を紹介していきます。
もちろんすべての追加料金が発生するというようなことは滅多にないと思いますが、状況によってはかなりの項目が発生してしまうこともあります。
だいたい次の四点になります。
- エアコンの配管の延長が必要なとき
- エアコンの配管の化粧カバーが必要なとき
- エアコンのコンセントの電気工事が必要なとき
- 室外機の置き方が特殊なとき
エアコンの配管の延長が必要なとき
配管の延長にも追加料金がかかります。だいたい1m延長で2,000円~4,000円くらいになることが多いです。
セット料金に配管が含まれている場合は、基本的に取り付け時に4m以内となっていることが多いです。それ以上になると追加料金が発生します。
配管にも2分3分と2分4分とあって、2分3分よりも2分4分のほうが高額になります。
エアコンの配管の化粧カバーが必要なとき
室内側と室外機側の配管を隠すものを化粧カバーといいますが、この化粧カバーが、標準の工事セットには通常ついていないことが多いです。
これをつける場合には別途費用がかかってきて、配管の長さが4メートル以内なら6,000円~9,000円くらいになることがおおいでしょうか。
当然ですが、2階から1階に配管をしているときは、その距離の分だけ値段が高くなります。また、マンションに多い室内機側にカバーをする場合にも、別途カバー代金がかかってきます。
これらは10,000円以上になることもあります。曲がりの数や距離によって値段が変わってきます。
エアコンのコンセント関係で工事が必要なとき
エアコンのコンセントは、100V用と200V用があり、きちんと合わせないといけません。
パワーが小さめの6畳~14畳用までが100Vが多く、パワーの大きな16畳~ 200Vのコンセントになることが多いです。
また、100Vと200Vのコンセントは差し込み口の形も、電圧も違うので、コンセントの交換と電圧の切り替えといって電気工事が必要になるのです。
コンセント交換が1,200円~2,000円
電圧の切り替え 1,200円~2,000円
位が相場になっています。
室外機の置き方に手間がかかるとき
室外機を床に置くなら追加工事はかかってきませんが、床に室外機を置けないので
- 壁に掛けたり
- 屋根に置いたり
- 2段置きに
したりするときに金具が必要になってきます。
この金具と工事代金が8,000円~20,000円位になってきます。
当日になってからの追加料金の発生を防ぐためには
このような追加料金の発生を防ぐためにはどうすればよいのかをお教えいたします。
それはなによりも事前にしっかりと見積りを取ってもらうことが大切です。できれば出張してもらい現地を確認してから見積りをつくってもらうのがよいでしょう。
そのようにすると状況がわかったうえで料金を算出できるので、正確な工事料金の見積りをつくることができます。
エアコンの取付け工事の追加料金についてのまとめ
- エアコンの工事業者は基本料金(セット料金)があることが多い(配管が含まれるのかどうか注意)。
- 追加料金は、大きく4点。「エアコンの配管の延長が必要なとき」、「エアコンの配管の化粧カバーが必要なとき」、「エアコンのコンセントの電気工事が必要なとき」、「室外機の置き方が特殊なとき」です。
- 当日になってからの追加料金の発生を防ぐには、事前に(できれば出張訪問してもらい)しっかりと見積りを出してもらう
上記のようなことをわかっていれば、エアコンの取付け工事のさいにいきなりの追加料金の発生に困ることも少なくなると思います。参考にしていただければ幸いです。
この記事へのコメントはありません。