インターホンの工事について、料金面や工事の内容などで「わからない」と思われることも多いと思います。ここでは、お客様に納得してインターホンの取付け、交換、修理の工事をしていただけるように、インターホン工事に知っておくと安心できる知識を紹介いたします。
インターホンの取付け、交換、修理を考えるさいにおさえておくとよいこと
最近の住宅はインターホンは必ず取付けをしなければなりません。このような工事を考えておられる方は、セキュリティーの関係で、モニター付きのものを想定していることがほとんどだと思います。
それでは、インターホンを取付する時や修理するにあたって、高さ、角度、場所の三つが大きなポイントになります。まずインターホンの取付位置(高さ)は高すぎても低すぎてもダメです。とくに低い位置への取付けは気をつけないと、小さな子供が悪戯で押したり、カバンや荷物が触れて誤作動をするというようなこともあります。角度については、人の声をよく拾うように考えないと、せっかくつけたのに声が聞こえずあまり意味がないという場合があります。またモニター付きは広い範囲で顔を映し出すような角度に設定して、死角ができないように設置しましょう。
場所はお客さんからみて分かりやすい場所が望ましいです。しかし、車や人通りが多く、雑音が多い場所では、声が聞き取りにくく役目を果たしません。わかりやすく、声の通りやすい場所を選びましょう。
インターホンやドアホンに変えるメリットとは
インターホンやドアホンを取付けるメリットは防犯面でのメリットがいちばん大きいと思います。室内から来客の対応ができますし、モニター付きの場合は来訪者の顔を確認することもできます。近年では録画機能や警報機能を搭載しているインターホンも出てきており、防犯機能も高くなってきています。
もちろん防犯だけでなく、利便性が向上するということも大きいですね。シンプルな会話だけができるものやモニター付きのものだけでなく、ワイヤレス(無線)で壁にモニターなどを取付ける必要がないタイプのものもあります。家の中のどこにいても来客に対応することができます。また子機を持ち歩くことで、外出中でも来客の様子を確認することができるような高機能なインターホンも出てきています。
インターホン取付け、交換、修理の工事について
インターホンの取付けや交換、修理については、基本的に工事業者に依頼する場合がほとんどです。自分でなんとかと考えられる方もいらっしゃると思いますが、インターホンの取付けや修理は「電気工事士」の資格が必要になる場合もあります。こうなると素人では難しく、資格のない人が工事をすることは禁止されていますので、業者に依頼するようにしましょう。
自分でインターホンやドアホンを交換・取り替えできる場合
まず新規の取付けは自分ではほとんどできませんので、工事業者に依頼する必要がある場合がほとんどです。いま使っているインターホンやドアホンの配線を利用して、新しいインターホンやドアホンに交換できる場合がありますので、紹介いたします。また、大前提として新規で購入するインターホンの製造元で自分での取付けが大丈夫だとうたってあるインターホンでないと無理です。
以下のようなときならば、自分で交換できる可能性があります。
- いま使っているインターホンに電源プラグ付きコードがついている
- 電源プラグ付きコードはないが、乾電池で動作している
また以下のようなときは、自分での取付けは不可能なので工事業者に依頼する必要があります
- インターホンに電源プラグ付きコードがついておらず、乾電池でも動作していない
- 熱感知器やガス警報器などと連動している
- チャイムから交換したい(位置の問題で難しいことがほとんどです)
- 玄関子機からの呼び出しに電話で応対している場合
- 特殊な形状の玄関子機の場合
- マンションでオートロックなどと連動している場合
また、インターホンの修理については、個人で対応可能なケースというのはほとんどないので、基本的に工事業者に依頼するようにしましょう。
インターホンの取付け、交換、修理の工事料金について
インターホンの工事料金の相場とは
一般的なインターホンの取付、修理の費用は、5,000円~10,000円程度、インターホンの修理では20,000円~50,000円が相場といえるでしょう。
インターホンの取付けや修理の費用は、施工方法や取付けるインターホンの種類によって異なり、修理の内容や現状の設備状況によっても違いが出てきます。インターホンの機能が複雑であれば、それに対応した追加工事が必要になり、工事料金が増えることが多いようです。いちばん確実なのは、事前に工事業者に見積りを依頼することでしょう。
また、新規でインターホンを取付ける場合は配線工事などの必要があるので、交換のみの場合と比べると費用も高くなることがほとんどです。
インターホンの工事料金を安く抑えるポイントとは
その他費用を安くするポイントとしては、特にメーカーにこだわりが無ければ、予算と希望する機能を工事業者に伝えて、商品の調達も含めて提案してもらうようにするとよいでしょう。安くて最低限の機能があればよいということであれば、型遅れの商品や業者の過剰在庫を使って安くあげることができます。ですので工事業者にいろいろと相談してみることが大切です。もちろん、きちんと見積りはお願いするようにしましょう。